昨年来日したベトナム人の財布制作スタッフ3人が
日本での財布製造技術指導研修を終え、10月末にベトナムへ帰国しました。
1年間という短い期間でしたが、財布のサンプル制作や高級財布の製造補助など、
国内での財布生産の重要な力となってくれました。
また、輸出入貨物の搬出搬入作業なども彼らのおかげで随分助かりました。
新聞でも取り上げられておりますが、近年技能実習生として来日する外国人の中で
ベトナム人が一番多いそうです。
様々な業種で一定期間の技能を習得して帰国するのですが、
ある調査によると帰国後に日本で習得した技能を生かした仕事に就いている人は
かなり少なく、せっかく日本で習得した技能をベトナム国内で伝えていくことが
できていないとのことです。
幸い弊社にいた3人は、再びベトナムの財布工場に戻って仕事をしており、
日本で習得した高品質な財布を作る技術を、現地の財布職人達に伝える
役目を果たしてくれています。
中には安い人件費の維持だけが目的で、違法すれすれの方法で
ベトナム人を日本に連れてくるケースもあるようですが、
当社ダイヒロは、日本人もベトナム人も家族の一員の考えておりますので
彼らに肩身の狭い思いは絶対にさせません。
ベトナム人の財布制作スタッフが日本で働くことによって習得した技術や経験を
ベトナム工場の他のスタッフに伝達し、さらに技術や品質の向上に繫がる連鎖が
起こります。
このサイクルを今後も継続し、日本でもベトナムでも、高品質な財布を作る
技術と知識の継承を絶やさないようにしたいと考えております。
東京とベトナムで、高品質な
財布・革小物を作る工場を経営している
伝統と高い技術の財布職人集団
有限会社ダイヒロ
営業部長 川俣 匡功