ダイヒロのサイフが高品質である理由
サイフ作成技術へのこだわり
当社はモールド製法といった、本革の成形財布や革小物を 作るのが得意としていますが、このモールド製法に必要不可欠な 大量の木型を70年分蓄積しています。
難しい形状の立体成型を可能にしているのは、この木型という 財布職人の宝物を大量に所有しているからなのです。
この木型、今から新たに作ると、それだけで数万円かかります。
この木型こそ、当社の財産なのです。
サイフの形状へのこだわり
サイフの形状にひと手間かけることで、平凡なサイフに品格が宿ります。
そのためのサイズの形状の提案の引き出しを、当社は無数に持っています。例えば、写真のようなありとあらゆるサイフの形状の木型や革の抜き型も、無数のデザイン提案を可能にする大事な道具です。
当社ではこうした様々なサイズの形状を具現化するための木型も、大量に保持しています。
革の風合いへのこだわり
建築の世界では、エイジングという技術が流行っているようですが、サイフの世界にもエイジング加工の技術は存在します。 当社はワックス皮や、本革のロウ引きなどの加工技術も駆使し、同じ革の材料でも、様々な表情に仕上げることができます。
サイフの組立作業へのこだわり
モノ作りの仕事は、目立たない、もしくは見えない部分への作業にこそ、品質の差が出ます。
例えばボンドでの接着。単純作業にも当社のこだわりは満載です。
革の両面に平らにキレイにボンドを付け、丁寧に接着します。 その際に使用する白い水性糊は日本製、ボンドは乾いても接着力が落ちない台湾製、目止め(布糊)は日本製を使います。
工具も作業用の樹脂台は日本製、糊やペンキを落とす溶剤は日本製、包丁・ハンダごてなどの工具は日本製と、当社の道具の指定には全てに意味があります。
どんな道具を使うか、どういう作業をするか、当社は全てにこだわります。
サイフのデザイン提案に関するこだわり
これはちょっと文字では伝えにくいのですが、サイフのデザインにはポケットの厚み、幅、ステッチの入れ方などの見た目のバランスの良さや、耐久性を強化するための形状など、井戸家直伝の独自のレシピが存在します。
素材・デザイン・技術・装飾のアクセントの組み合わせも、上質なサイフを作るポイントの一つです。とにかくどんなシンプルなサイフでも、一つの完成品には、知識や技術が満載なのです。
そういう意味では、欧米の有名ブランドのサイフにも、日本の技術は負けません。
安くてキレイで品のある良いサイフは、日本人にも充分作れるのです。
サイフ製造の機械整備へのこだわり
当社でサイフ製造に使用している機械や工具には、更に使いやすくするために、ほとんど全てに後から改良の手が加わっています。
たとえばミシンの金属部分は、大切な革素材に傷を付けないようにスムーズに設置させるための研磨加工が施されています。
その他、毎日使っている工具も、握りやすさや微妙な力加減を入れやすいよう太さや長さを調節して使っています。 道具は正に、職人の命。長く大切に使っています。